月曜になったら僕は…

本学にはいろいろなひとがいる。

土曜日SPring-8を見学に行った。取っている講義の関係で連れて行ってもらえたのだ。
その途中で同乗のひとといろいろ話したのだが。
みんな勉強している。
僕なんか、京都に来てからパソコンに向かってばっかりな気がするのに。いかん。だいたい物理をやろうと思って、やっていないし、課題のesseyはまだ書いていないし、なんだか不真面目だ。一週間のコマ数も少ないような…。線形代数微積もまだ教科書を読んでいない。有機化学もまだだ。やればできるのになあ。なんでやらないんだ。
おまけに、最近夜更かししすぎ。2時に寝ている。馬術部は練習がことごとくつぶれて、あんまり行っていない。
おおお!

しかし、きっと5月病にはならないと思う。

SPring-8の話をしよう。
メインの施設は加速器だ。電子を取り出し、加速して、X線を出させ、それを使用していろいろ解析する。これは、細く強い光を出すことができる、という感じらしい。それで細かいものも、過酷な状況下におかれたものも見ることができるというわけ。
もう一つ、別に加速器を建設中で、これは電子をうまいこと絞って、放出されるX線がレーザーになるようにする。可視光の波長を合わせるのは簡単だけど、X線はとても難しいらしい。この規模の施設はアメリカとヨーロッパにそれぞれ一つずつしかないそうだ。
特に、たんぱく質が1分子でもあればその構造が解析できるというのは、素人目に見ても凄い。
ちなみに、確かに大規模な施設ではあるが、欧米と比べると規模も予算も半分くらい。それで両者に比肩する性能を持っているというのだから、日本の技術力は大したものである。原発は大変なことになっているが。
理科学研究所の施設である。ちなみに。

振り返ってみると、この一週間いろんな人に会った。寮のひとにも、社会人にも、現役のひとにも浪人の人にも、学部もさまざま。
不安定だった自我もだいぶ落ち着いてきたようだ。
一体僕の意志はどこにあるのかと思う。
それは僕の心の中から沸き起こっているような気がするのに、周囲に人がいないと枯渇してしまうのだ。
2年ちょっと前、ケインズに没頭していた時、僕は一人であるような気がしたが、そんなことはきっとなかったに違いない。あのエネルギーはいったいどこから来たのか。

月曜日に帰省する予定だ。
もう日付は変わってしまったが。