知性の正しい導き方

知的コンプレックスの起源私は様々な知的コンプレックスをかかえた方々を見てきた。また、自身も重度の知的コンプレックスを患っていたし、今もなお苦しんでいる。そのなかで見えてきた光景について話したい。「知る」ということは人間に大きな快感をもたら…

徴兵制復活

これから日本のとるべき道は徴兵制の復活であるという話をする。ただし、徴兵制の復活は周辺諸国(具体的には日本が戦争・占領をした国)への謝罪とトレードオフである。 すべての国家は軍隊を持つ。いや、軍隊に限らず、組織された暴力装置を持っている。学…

同情ハ敵ダ

「無意識の植民地」という本がある。まだ読んでいないが言いたいことは分かる。 本土は地理的にも人口も経済も文化も強く、恵まれており、沖縄は劣っている。このために、本土が不利益になり沖縄に利益になることは決して行われないが、本土が利益になり沖縄…

漸進

一億総女性社会を実現しよう!内閣改造、「1億総女性社会」担当大臣を新設虚構新聞によれば、「安倍首相は来月に行う内閣改造で、看板政策とする「1億総活躍社会」と「女性が輝く社会」を集約し、新たに「1億総女性社会」担当相を置く方針を固めた。」 わ…

少年よ、恋せよ

中年男の共依存的な恋は、ダメな恋です。しかし何も持っていない少年の恋は、彼が自立して成長するために有効な場合がある。 二村ヒトシロミオとジュリエットも同じような話であった。 キャピュレット家とモンタギュー家の「子供じみた」対立からの、両家の…

おおかみになる

細田守は敵を描くのは下手だが、成熟はうまい。そして成熟とは、死、去勢の経験である。バケモノの子ども、くまてつの描き方がすばらしい。第一に、くまてつは幼く、きゅうたも幼いこと。くまてつときゅうたは想像的な関係にあり、だからいつも競争し、けん…

そらりす

タルコフスキーのソラリス見たけど、途中からうんざりしちゃった。 ソラリスが女性の神秘みたいになっている。 さえない中年のおっさんが美しい女性を抱く夢を見た、みたいな話になっている。 ソラリスの具現化するハリーは、要するに自分の無意識が具現化し…

らくがきとゴジラ

本当は三つ切れ目を入れて、「空間概念」と題するはずだった。 ゴジラ1954年について。ゴジラとは? ・旧日本軍 ・アメリカ軍 所謂「戦前的なもの」が表象されている。 敗北によって抑圧された戦前が、「怪獣」となって現れている。自衛隊はもろに日本軍…

Don't stap me

クラスタで話題になっていた「STAP論文」を読んでみた。https://sites.google.com/site/kyototekken2011/rejume/ke-xue-zheno-meng https://sites.google.com/site/kyototekken2011/lun-wen/stap-xi-baono-xing-chengいやはや、こんな長文ご苦労様、とい…

それは嘘

やっぱり納得できない・立ち上がって喝采する観客と、陰口をたたく観客とが分離されている ・客観的に評価できる演奏技術を、操り人形と言ったり天才と言ったりしている ・グールドのように、聞き手を信用しないという立場もありうるし、カラヤンのように、…

戦争論

人びとはほとんどの場合、社会についての知識をもっていない。ただし、社会というのは、組織立った人間の集団のことである。 例えば、いま所属している組織の来歴、意思決定の仕組み及び権力者、構成員の所属の動機などをどのくらい把握しているか。ただし、…

それはよくない!

待っているだけではいけない!

dawn

何かまとまったことを考えたときはここに書く。 備忘録的にも使うかもしれない。いずれにしろ、研究室に配属されたので、初心を新たにしないわけにもいくまい。ここ一年の軌跡はこちら。

H.A.ローレンツ

偉大な学者をひとり挙げよと言ったら、僕はこの人を挙げる。 H.A.ローレンツは、あのローレンツ変換のローレンツである。エーテルという「迷信」にさいごまでしがみつき、アインシュタインにその道を譲った、ローレンツである。 僕はこのひとの言行に共感す…

STOP細胞について

眠い。 だが、書いておかねばいけないと思ったので書いておく。今日は晴れていたが、・・・(寝落ち)・・・もうおとといのことになってしまったが、ぼくは馬休作業がdullくてやめてしまった。朝からの作業で10時になった段階で、もういいやとおもって帰った…

smart phone

僕は今までスマートではなかったのですが、 そんな生活に足を踏み出せないでいます。あのねあのねやっぱり、これを使っていると、 文字も書かなくなるし、本も読まなくなる気がするの。だからねいまのうちに、さいごのどくしょをしておくんだ。マッハ『力学…

死んだはずだよ

虹いろのエロ画像にも思想があることをご存じだろうか。 人間には常にアポロンとデュオニソス 建て前と本音があることをご存じであろうか。 それは人間の形作るすべてのもの 制度、芸術、学問、音楽、祭礼、組織、人格、信頼、恋愛、性別、、、 そのありとあ…

支配の社会学

松本復興相の暴言 youtube私はこのニュースに接した時は、松本氏の振る舞いが全然理解できなかったが、今ではよく理解できるようになった。 むしろ、このニュースに驚く大人に対して驚きを禁じ得ない。 組織を効率よく動かすためには、人間関係をある程度固…

喜劇は繰り返す

民主的な総長選挙の存続を求める緊急アピールどうしても一言いっておきたい。どうして決定の一日前になって騒ぎ出したんだ? 「知ったのは一週間前です」と職員の誰かが叫んでいた。 いい加減、歴史から学んだらどうだろう。 去年の11月、「寝耳に水」の国際…

大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準(経済学分野)の背景

こちらを参照。「人間は経済的なインセンティブに反応することが基本的な原理である。インセンティブが同定されると、人間がそれに応じてどんな行動をとるのかを予測することができる。 」らしいので、このような提案が行われる経済学的背景、すなわち、日本…

哲学者とは、なんと悪辣なものでありうることだろう!

何とはなしに善悪の彼岸をてにとって、 はっとした。 おい、これは同じじゃないか! ニーチェにいちばん近い立場は、誰もがそうとは思わなかったであろう、あの論理実証主義である。 正確には、論理実証主義の反形而上学の立場である。 これは、言語分析のテ…

ぼくは演劇部に入るぞ

演技しているとき、いちばん自分らしい。 ということが初めてわかってきた。 「かりに、」日常生活でも、ある立場としても、すべて演技しているとしよう。しかし、あなたの周りの人はそうは見なしていない、としよう。さて、どうなるだろうか。 わたしの身体…

HELP, YOUR ENEMIES

Help, your enemies Assist those in distress; even if they hate you; But love only your friendsKarl Popper - The Open Society and Its Enemies助けよ、汝の敵を たとえ彼らがお前を憎んでも 苦境に立つ彼らに手を差し伸べよ しかし、あなたの友だけを…

五輪招致決定を祝す

ニホン国の首都トーキョーに五輪招致が決まった。 ニホン人の皆様、おめでとう。 ぜひ、素晴らしいオリンピックにしてください。Tokyo, the capital city of NIHONKOKU, won the right to open the Olympics. Congratulation, celebrated all NIHONKOKU peop…

終戦記念日の一日後に思うこと

紺碧の艦隊の一話と最終話を見る。 日本にとっての「理想の太平洋戦争」とはどういうものなのか。 現実にはありえないような兵器が出るのはご愛嬌。 逆に、原子爆弾が出てこないのは…びっくり。 だが、世界がヒトラーという悪玉と、日本・アメリカ・イギリス…

宮崎アニメの三つの世界

忘れないうちにメモ。 A、魔女の宅急便〜耳をすませば、の系列。これは作家論。 B、となりのトトロ〜千と千尋の神隠し、の系列。これは異界論。 C、風の谷のナウシカ〜もののけ姫、の系列。これは政治論。 以下、詳しい説明。 魔女の宅急便は絵描きの少女…

動物化するポストモダンについて

http://togetter.com/li/533391あっ!この指摘は正しい! 東は論の背景に、「フィクションの消費」として三つの段階を想定している。 1「大きな物語」、2「過渡期」、3「データベース」 それぞれ、ヤマト、ガンダム・マクロス、エヴァ、と移っていく。 そ…

全人教育は、いかなる形であれ、行ってはならない。

京都大学の解体。自然科学の巨大な研究施設。系統的な教育機関の分離。このどちらにも共通することは、巨大な上部構造である。体系的な学びの環境が完全に規定され、学ぶべきことが漏れなく提示されていると、それは学ぶものの挑戦的な気概を圧殺する。どん…

PAX AMERICANA

アメリカ支配の魔の手はついに京都大学に及びにけり 後期よりわれら学生は日本語で諸学を学ぶ能わず 英語を解すほか学ぶ道なし そは日本語の劣等言語たるに非ず 日本語の精緻な思想を表現しうる能わずに非ず 日本語の厳密さの著しく欠くに非ず ただただその…

従軍慰安婦の問題

従軍慰安婦についての発言が議論を醸しているようだが、僕には断片的な情報しか入ってこないし、あえて事実を追って行こうとも思わない。 しかし、この手の議案についてどう考えればいいのかを考えておくことは無駄ではあるまい。 よくある話だが、公私を分…