盛夏

旧暦ではあと1週間ほどで秋である。
昔の人はずいぶん気が早いと思っていたが、今は考え方が変わった。
最近太陽が上るのが目に見えて遅くなってきた。朝がだんだん暗くなっていく。
起きるとずいぶんひんやりして驚くこともある。前日に雨が降ったからかもしれないが。
7月上旬にはあまり聞かれなかったヒグラシが今はよく鳴いている。
夏は秋へ向けて準備を始めているのだ。

ここで、季節を「変化」と考えてみる。暑い夏、寒い冬、ではなく、寒さが厳しくなるのが冬、それが緩むのが春、暑さへ向かうのが夏、それが和らぐのが秋。
去年は異常な猛暑だったからこんな悠長なことは言ってられなかったが、旧暦の四季も多少は理にかなっているといえなくもない。

もし季節を変化ととらえるならばその終盤はクライマックス、たけなわである(宴もたけなわ、とは切り上げの辞令だ)。つまり今こそ盛夏。一昨日、昨日と京都は猛烈な夕立に襲われた。15分ほどだが、雨が滝のように振り、新潟もこんな感じなのかと思わせた。雨粒が大きくてあたると痛いほどである。水煙で視界は曇り、風が雨粒をたたきつける。夕立が夏の風物詩というのもなんだか痛いほどわかった。
それにしてもこんな夕立を見るのはなんだか久しぶりです。

昨日で7月は終わり。明日で期末は終わり。そして秋が始まるころに僕は夏休みが始まる。