開設についてひとこと

大学生に入ったのを機に装いを新たにすることにした。
どうしてわざわざ開設したのかというと、
これについては、もちろん、先のブログのサービスへの不満などもあるのだけど、第一には、今までとは少し意識を変えて書く必要に迫られたから。である。
いままでに言い散らしたことのなんと無責任で大風呂敷で夜郎自大なことか。しかしこれは故なきことには非ず。僕は家庭の中にいて、家庭の中に寄生しており、その家の窓から外ばかり眺めて、その家庭に下ろしている自分の菌糸を見ずに済ますことができた。というか、見ることができなかった。おかげで視点は外にばかり向いた。僕はそれなりに物事が分かる人間になりたいと思っていたが、結局その焦りは外に向くほかなく、見えるのに手ではつかめないその景色を自分でこねまわし続けた。今思うとそれは一種の写生に似ていたかもしれない。
その状況が根本的に変わったわけではないが、いくらか変化が起きた。下宿生活を始めると自分の振る舞いに戸惑わずにはいられなかった。これもやらねばあれもやらねばといろんな焦りが頭の中で錯綜してまるで溺れているかのようだ。自分の一挙手一投足にいちいちためらいが生じてぎこちないかぎり。
それゆえ、いままで考える機会の少なかった日常の生活についてもっと考え、文章にまとめる必要があるのではないかと感じている。振り返ってみると、自分が最後に頼りにできる道具は言葉しかないような気がした。
といって、書くことが別に極端に変わるとも思わないけど。ただ、それにしても、自分への戒めというか、形式上の変化があってもいいはず。

念のため、昔のブログもここに置いておきます。